猿岩石のデビュー曲として1996年にリリースされた「白い雲のように」は、日本中に感動を与えた名曲です。
この曲はシンプルでありながら心に響くメロディと、心情を的確に捉えた歌詞が特徴です。
そして時を経て、この名曲は作詞・作曲を手掛けた藤井兄弟(藤井フミヤ、藤井尚之)が結成したユニット、F-BLOODによってセルフカバーされました。
今回は、オリジナルの猿岩石バージョンとF-BLOODのセルフカバーバージョンを聴き比べ、その違いやそれぞれの魅力に迫ります。
どちらのバージョンも一聴の価値ありです。
オリジナルの純粋さとセルフカバーの熟練された表現力をぜひ聴き比べてください。
【楽曲情報】
リリース:1996年12月21日
レーベル:日本コロムビア
作詞:藤井フミヤ 作曲:藤井尚之 プロデュース:秋元康
「白い雲のように」のオリジナル曲は、1996年12月にリリースされお笑いコンビの猿岩石が歌唱しました。
猿岩石のお二人が“おもったより上手い…”という理由から歌手デビューが決まり…
いざデビューしてみると「白い雲のように」の週間オリコンチャートの順位は3位、1997年度の年間チャートは11位と大ヒットしました。
【F-BLOODセルフカバーバージョン】
F-BLOODによるセルフカバー「白い雲のように」は、オリジナル曲が持つ純粋な感動をさらに深化させる作品です。
藤井フミヤと藤井尚之の息の合った兄弟のボーカル・演奏が楽曲に新たな魅力を加えています。
特に、彼らの豊かなハーモニーと繊細な音楽性は、オリジナル曲の持つ感情的な景色をより色鮮やかに描き出しています。
このセルフカバーは、静かながらも力強い感情の表現が際立ち、聴く者を瞬時に楽曲の世界へと引き込みます。
F-BLOODの「白い雲のように」は、音楽的な洞察と表現力が光ります。
F-BLOOD 白い雲のように
【猿岩石のオリジナルバージョン】
猿岩石は、バラエティ番組『進め!電波少年』でのコーナーで一躍有名になりました。
ユーラシア大陸横断ヒッチハイクに挑んだ猿岩石の二人は、行く先々で様々なハプニングに見舞われたことでアッという間に同番組の人気コーナーになり、大きな反響を集めました。
猿岩石の二人が、ヒッチハイク企画を終えて帰国した際にデビュー曲をプロデュースすると用意されたの「白い雲のように」です。
番組の猿岩石を観てファンだったという藤井フミヤは、『猿岩石の旅をしている気持ちを考えて歌詞を書いた』と語っています。
そのシンプルで心温まるメロディーと、心に響く歌詞が多くのリスナーに愛されています。
特に、甘切ない感情が綴られた歌詞は、人々の共感を呼び、歌うたびに様々な人生の景色を思い起こさせます。
メロディーはキャッチーさがありながらも静かな耳に残ります。
当時の猿岩石の人気も凄かったですが、ナチュラルで素朴な歌声と予想以上に猿岩石のお二人の歌が上手だったこで、異例のロングヒットを記録しました。
「白い雲のように」は、その名の通り、白い雲がゆったりと空を漂う様子を連想させるような、軽やかで穏やかなサウンドが特徴です。
この曲は、日々の喧騒から離れて心の平穏を取り戻したいときにぴったりの楽曲であり、、その柔らかな魅力は今も人々に愛され続けています。
猿岩石ツアー 白い雲のように