音楽で綴る東京の日常、東京ららばい♪カバー曲とオリジナル曲の対比してみると・・・

【解説】
東京は、日本の首都としての機能だけでなく、今や世界中からビジネスととしてまたは旅行者として人々が集まる都市です。
その魅力を象徴するように、東京のご当地ソングが数々誕生してきました。
その中でも特に「東京ららばい♪」は、トレンドシティ・東京を確立した名曲の一つです。
この記事では、「東京ららばい♪」のカバー曲とオリジナル曲を対比しながら、
『東京で暮らす女性のやりきれない胸内を癒す子守歌』として発売当時の時代と現在を重ね合わせてみると、
より一層この曲への愛着がさらに深まるのではないでしょうか。

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【楽曲情報】
リリース:1978年3月21日(中原理恵さんのファースト・シングル)
レーベル:CBS・ソニー
作詞:松本隆 作曲・編曲:筒美京平
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「東京ららばい」のオリジナル曲は、1978年3月にリリースされ歌手でタレントの中原理恵さんが歌唱しました。

「東京ららばい」のオリコン週間チャートは9位。年間チャートは38位で第20回日本レコード大賞・新人賞など数々の音楽賞を受賞しました。

「東京ららばい」は、21世に入ってカバーする女性アーティストが増えた楽曲です。

カバー曲は、2012年にリリースし、映画『キリン』のエンディングテーマになった青山テルマさんのカバーです。

アレンジが異なっていますが、現在の東京にマッチしています。


青山テルマ 東京ララバイ

田舎者だった私が、“東京は凄い街なんだなぁ・・・”と憧れを抱いた曲です。

今は、東京在住者として東京の内側からこの曲を聴いています。^^!

中原理恵さんの伸びのある声が曲にピッタリで、事あるごとに聴きたくなります。

中原理恵さんの「東京ららばい」です。


 中原理恵 東京ららばい 


もしも明日が・・・。【1983年リリース】

「もしも明日が・・・。」のオリジナル曲は、1983年12月にリリースされわらべが歌唱しました。

「もしも明日が・・・。」は、テレビ朝日系『欽ちゃんのどこまでやるの!?』の挿入歌です。

『欽ちゃんのどこまでやるの!?』通称『欽どこ』から誕生したわらべは、高部知子さん、倉沢淳美さん、高橋真美さん達の3名(のぞみ、かなえ、たまえ)の企画ユニットです。

のぞみ役の高部知子さんがグループから脱退し、新たに2人デュオとして再出発作として発売されました。

意外にもカバーされていない…楽曲ですが、坂本冬美さんとと藤あや子さんが歌っています。


 もしも明日が・・・。 坂本冬美

前作の「めだかの兄妹」を上回る売上を記録し、同社調べによる1984年の年間シングルチャート第1位となり97万枚の大ヒットとなりました。


わらべ もしも明日が・・・。(1984)


タイム・トラベル【1978年リリース】

「タイム・トラベル」のオリジナル曲は、1978年4月にリリースされシンガーソングライターの原田真二さんが歌唱しました。

オリコン週間チャート4位。年間チャート50位。 約26万枚を売り上げました

「タイム・トラベル」は、2011年にスピッツがテレビドラマ『僕とスターの99日』の主題歌としてカバーしたことで話題を集めました。


Spitz – Time Travel

「タイム・トラベル」は、歌詞が先に仕上がっているものに曲をつけるという、詩先で作曲に臨んだそうです。

ストーリー仕立てで字数も多かったた詞に悪戦苦闘していましたが、原田さんは、長野に旅行中、温泉につかりながらメロディーが浮かびすぐ曲を書き上げたそうです。

「時間旅行のツアーはいかが…」という印象的なフレーズの繰り返しがいいですね。


原田真二 タイム・トラベル


ふたりの愛ランド【1984年リリース】

「ふたりの愛ランド」のオリジナル曲は、1984年4月にリリースされ石川優子さんとチャゲさんがコラボして歌唱しました。

「ふたりの愛ランド」は、JAL’84 沖縄キャンペーンソングでミスタードーナツのCMソングに採用されました。

累計売上は45万枚…週間チャート3位でした。

当初の歌詞には「ココナッツ」と入れていましたが、ココナッツは沖縄にはないことから、苦肉の策として「ここは夏」を「ココ夏」に変更したというエピソードがあります。

松浦亜弥さんとCHAGEさんのコラボです。


CHAGE 松浦亜弥 – ふたりの愛ランド
 

飛鳥涼(ASKA)さんの影に隠れてしまった感のチャゲさんを前面に押し出して売り出す機会にハマったのが「ふたりの愛ランド」です。

男女のデュエットを想定せずに自分の歌いやすいキーで作曲していたため、その後キーの合わせ方にかなり苦労したんだそうです。


 石川優子&チャゲ – ふたりの愛ランド


『いちご白書』をもう一度【1975年リリース】

「『いちご白書』をもう一度」のオリジナル曲は、1975年8月にリリースされフォークグループのバンバンが歌唱しました。

「『いちご白書』をもう一度」は、ユーミン(松任谷由実さん)が卒業を間近にして、過ぎ去った学生時代を思い出すという内容の曲です。

大勢のアーティストがカバーしているところをみると・・・
多くの人たちの心に響く思い入れ深い昭和の名曲ではないでしょうか。

天地真理さんのカバーを選曲してみました。^^!


天地真理 ☆「いちご白書」をもう一度

バンバンに提供した楽曲をユーミンもセルフカバーしています。


 松任谷由実(荒井由実) いちご白書 をもう一度

歌詞に歌われている『いちご白書』とは、1970年に公開されたアメリカ映画のことだそうです。
多くのアーティストがカバーしている名曲です。


 バンバン 「いちご白書」をもう一度