少女A【1982年リリース】

「少女A」のオリジナル曲は、1982年7月にリリースされ歌手の中森明菜さんが歌唱しました。

「少女A」の詞は、もともと沢田研二さん向けに「ロリータ」というタイトルで提供され廃案になった歌詞を書き直したものなんだそうです。

タイトルの「少女A」は、少年犯罪において実名報道を避けるために用いられる匿名から作詞の売野雅勇さんが思いついたもので、中森明菜さんのイニシャルとは無関係なんだとか…

当時はヤンキー全盛の若者文化だったことから、従来の歌謡曲の枠外で曲を作りたいと考え「反社会」をコンセプトとした楽曲が採用されました。

意外ですが、カバーしてアーティストが少ない楽曲です。


吉川友 少女A

中森明菜さんは、この曲で数々の音楽番組への出演を果たし、アイドル歌手としての地位と存在を強固なものとした楽曲です。

「不良っぽくもありながら、どこか哀しげなヴォーカル・ワークに心揺さぶられる…」ナンバーです。


 中森明菜 少女A


STAR LIGHT【1987年リリース】

「STAR LIGHT」(スターライト)のオリジナル曲は、1987年8月にリリースされアイドルグループの光GENJIが歌唱しました。

オリコン週間チャート1位、年間4位。85万枚(公称)を売り上げました。

Aメロ、Bメロ、サビをCHAGEさんがCメロを飛鳥(ASKA)さんが作曲しました。

楽曲を提供したCHAGE and ASKAもこの曲をセルフカバーし、歌番組などでも披露しています。


STAR LIGHT – CHAGE and ASKA 

ジャニーズ事務所では、オリコンシングルチャートでデビューシングルが初登場1位を獲得するのは、近藤真彦さんや少年隊に続く3組目の快挙でした。


 STAR LIGHT 光GENJI 


心の旅【1973年リリース】

「心の旅」のオリジナル曲は、1973年4月にリリースされフォークグループのチューリップが歌唱しました。

「心の旅」は、87万枚の売り上げを記録してチューリップ最大のヒット曲となり、多くの人々の心に刻まれた楽曲です。

カバーしている大勢のアーティストの中から吉田栄作さんのカバーを選びました。


 心の旅 吉田栄作

オリジナル曲は財津和夫さんが歌う筈だったそうですが、“甘い声が魅力な姫野達也さんに歌わせよう”ということで代わってしまったようです。


チューリップ 心の旅 1972


プレイバックPart2【1978年リリース】

「プレイバックPart2」のオリジナル曲は、1978年5月にリリースされ歌手の山口百恵さんが歌唱しました。

オリコン週間チャート2位、年間チャート15位でした。

すでに山口百恵さんに楽曲を提供していた宇崎竜童さんが、厳しい製作期限の中で急遽、一から作り直した曲であるためにタイトルに「Part2」が入っているという経緯があります。

「プレイバックPart1」は、ベストアルバム『THE BEST プレイバック』に収録されています。

百恵さんの歌の遺伝子を受け継いだ方のカバーです。


三浦 祐太朗 – 「プレイバックpart 2(スタジオLIVE ver.)」
 

当時は珍しかった曲中に一時無音になるという演出は、これを曲の終わりと勘違いされないため、無音の間をスティック・フリップでつないで曲がまだ終わっていないことを示唆したり、無音そのものを省略するテレビ局もあったそうです。


 プレイバックpart 2 山口百恵


赤道小町ドキッ【1982年リリース】

「赤道小町ドキッ」のオリジナル曲は、1982年4月にリリースされシンガーソングライターの山下久美子さんが歌唱しました。

オリコン週間チャート2位、年間チャート22位。

80年代は化粧品メーカーがメディアなどへの露出が隆盛を極めていて、キャンペーンソングに抜擢される楽曲が大ヒットに繋がると言われていました。

「赤道小町ドキッ」は噂通り、1982年夏のカネボウ化粧品キャンペーンイメージソングに選ばれ、大ヒットしました。

2006年にシングルでカバーした夏目ナナさんの「赤道小町ドキッ」です。


  赤道小町ドキッ  夏目ナナ

 

タイトルがいい楽曲ですね。 山下久美子さん自身初の大ヒット曲です。


山下久美子 赤道小町ドキッ