音楽の香り♪「コーヒー・ルンバ」のカバー曲とオリジナル曲、楽曲の深みを味わう

「コーヒールンバ」のオリジナル曲は、1958年にリリースされ、ベネズエラの作曲家ホセ・マンソ・ペローニさんがコーヒーをモチーフに1958年に作詞・作曲したMoliendo cafe(モリエンド・カフェです。
その後、ホセ・マンソ・ペローニさんの甥にあたるアルパ奏者のウーゴ・ブランコさんが演奏し、ヒットしました。
日本では西田佐知子さんをはじめ、ザ・ピーナッツやあらかはひろしさんらによりカバー版が競作されました。

1980年代にスペイン出身の歌手のフリオ・イグレシアスさんのカバーを機に曲が再評価され、日本でも男性女性を問わず多くのアーティスの皆さんがカバーしました。
1992年にリリースした荻野目洋子さんの「コーヒールンバ」の週間オリコンチャートの順位は35位でした。
カバー曲は、荻野目洋子さんです。


 荻野目洋子/ コーヒー・ルンバ 

コーヒーが初めて日本に紹介されたのは、19世紀末のことだと言われています。^^!

1920年にはコーヒーが大ブームとなり、喫茶店が次々に開店し始めましたが、戦後の混乱期を経て、1980年代以降はスペシャリティコーヒーの台頭が見られ、コーヒーの品質やバラエティに対する関心がたかまりました。

生活の中でのコーヒーシーンがより多様化され、コーヒーがより日常的な飲み物となっていった時期に、続々と「コーヒールンバ」がカバーされていきました。


 コーヒー・ルンバ 西田佐知子 


 Moliendo Cafe ウーゴ・ブランコ 


池上線♪ カバー曲とオリジナルが描く異なる音楽の風景

「池上線」のオリジナル曲は1976年4月にリリースされ、シンガーソングライターの西島三重子さんが歌唱しました。

「池上線」のオリコンチャートの順位は定かではありませんが、楽曲そのものが息の長く歌い継がれ愛唱されたことで価値観も変わり、都心を走るローカル線として古いものの良さが見直され「東急池上線」を運営する東急電鉄の曲に対する評価も大きく変わりました。

多くのアーティスの皆さんがカバーし歌い継がれている昭和の名曲です。

カバー曲は、1984年5月にカバーシングルをリリースした高山厳さんを選びました。


 池上線   高山厳 

「池上線」のリリース当時から、東急池上線の車両や駅、沿線の景色も変わりましたが、この曲を聴けば”心の中にある池上線の駅や沿線の景色”を思い出させてくれます。^^!

西島三重子さんは今でも池上線沿線の活性プロジェクトへの参加を続けているんだそうです。


 池上線 西島三重子 


西島三重子 ベスト

ノーランズのSexy Music カバー曲とオリジナル曲の聴き比べ アイドルデュオのカバーで再ヒット!

「Sexy Music(セクシー・ミュージック)」のオリジナル曲は、1981年3月にリリースされ、アイルランド生まれでイギリスで活動していた姉妹グループ・ノーランズが歌唱しました。

「Sexy Music」は、この年の第10回東京音楽祭世界大会でグランプリを獲得しました。

「Sexy Music」は1990年3月に女性アイドルデュオ・Wink(ウィンク)が、日本語バージョンとしてリリスしました。

Winkの「Sexy Music」の週間オリコンチャートの順位は1位、年間チャートは24位でした。

—-
【楽曲情報】The Nolans版
リリース:1980年3月21日
レーベル:Epic Sony
作詞・作曲:B. Findon, M. Myers, B. Pusey

【楽曲情報】Wink版
リリース:1990年3月28日
レーベル:ポリスター
作詞・作曲:B. Findon, M. Myers, B. Pusey 和訳:及川眠子 編曲:門倉聡
—–

ということで、カバー曲はWinkです。


 Wink Sexy Music 

歌い出しの高音の響きが、ノーランズのリリース当時10代の私の心にズドンと響きました。

洋楽に引き寄られていった青春時代を思い出させてくれますよね。^^!


 The Nolans    Sexy Music 


【20歳のめぐり逢い】 カバー曲とオリジナル曲の聴き比べ、どちらが心に残る!?

「20歳のめぐり逢い」のオリジナル曲は、1975年9月にリリースされフォークグループ・シグナルが歌唱しました。

「20歳のめぐり逢い」の週間オリコンチャートの順位は14位、年間チャートは37位でした。

—–
【オリジナル曲の楽曲情報】
リース:1975年9月21日
レーベル:ポリドール・レコード
作詞・作曲:田村功夫 編曲:惣領泰則
—–

「20歳のめぐり逢い」は、シグナルとして最大のヒットを飛ばし、ロングセラーを記録しました。

昭和の名曲ですが、隠れてしまっているというか…カバーするアーティスが少ないのが残念です。

カバー曲は、1981年11月にカバーアルバム『すみれ色の涙から・・・』をリリースした岩崎宏美さんを選曲しました。
岩崎宏美さんならではの美しい歌声が心に響きます。


 20歳のめぐり逢い  岩崎宏美 

成人の日が1月の第2月曜日になってしまい、令和4年から成年が20歳から18歳に引き下げられました。^^!

成人式の対象年齢は引き続き20歳とする自治体と18歳に引き下げた字自体があるんだそうです。

その昔、20歳言えば、人生の節目となる年齢で特別だったように記憶していますが・・・
そんな時代だからこそ、この「20歳のめぐり逢い」って曲は、いつまでも歌い継がれて欲しいという願いがあります。
シグナルの美しい歌声と弾き語りは、20歳の頃を思い出させてくれるにはピッタリの曲ではないでしょう。


 シグナル  20歳のめぐり逢い 


舟歌 八代亜紀の艶ある低音が響く歌声 【カバー曲とオリジナル曲の魅力を比較!】

「舟歌」のオリジナル曲は、1979年5月にリリースされ八代亜紀が歌唱しました。

「舟歌」の週間オリコンチャートの順位は15位、1980年の年間チャートは55位でした。

—–
【オリジナル曲の楽曲情報】
リリース:1979年5月25日
レーベル:テイチク
作詞:阿久悠 作曲:浜圭介 編曲:竜崎孝路
—–

八代亜紀さんの代表曲の一つである「舟歌」は、発売年の第30回NHK紅白歌合戦で大トリを務めめてから売れ行きが加速していきました。

カラオケでも愛されている名曲で、男性女性を問わず多くのアーティスの皆さんがカバーしています。

カバーは、八代亜紀さんのデビュー前から親しく、「五八戦争」として話題となった歌謡曲全盛時代にヒット曲を連発して競い合った五木ひろしさんを選曲しました。


 舟唄  五木ひろし 

八代亜紀さんの訃報には、ただただ驚きました。

年末の歌謡賞番組や紅白歌合戦に釘付けにされていた頃、八代亜紀さんはその中心にいました。

演歌がガンガン流れたいた時代がとても懐かしいですし、演歌が流れていた盛り場は、今思うととても心地よかったです。
そう思わせてくれる曲の一つが八代亜紀さんの「舟歌」です。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


 八代亜紀  舟唄