二つの声、一つの感情:「恋におちて~Fall in love~」小林明子のオリジナルと徳永英明のカバーを比較!

小林明子の「恋におちて~Fall in love~」がヒットした背景に、連続テレビドラマ『金曜日の妻たちへIII・恋におちて』の主題歌に起用されたことがあります。

ドラマの内容が、家族間の交流とそこに起きる不倫をテーマにしており、『不倫ドラマ』として『金妻(キンツマ)』と呼ばれ、主婦層を中心に社会現象を引き起こしました。

ドラマのテーマとリンクした詞の「恋におちて~Fall in love~」は、ドラマと同世代の主婦層に響き渡りました。

この楽曲は、『不倫』という恋愛の甘美さとともに、その複雑さをも表現しています。

後に徳永英明がこの曲をカバーし、彼独自の感情的な表現を加えることで、曲の良さをひき出しました。

このブログでは、小林明子のオリジナルバージョンと徳永英明によるカバーバージョンの魅力を比較し、どのように同じ楽曲がヒットしていき、受け入れられたのかを探ります。

  • 【楽曲情報】
    リリース:1985年8月31日
    レーベル:ファンハウス
    作詞:湯川れい子 作曲:小林明子 編曲:萩田光雄

「恋におちて~Fall in love~」のオリジナル曲は1985年8月にリリースされ、歌手で音楽家の小林明子さんが歌唱しました。

「恋におちて~Fall in love~」の週間オリコンチャートの順位は1位、1985年の年間チャートは3位、1986年の年間は6位でした。

累計の売上ではミリオンセラーを記録しています。

  • 【徳永英明カバーバージョン】
    徳永英明による39枚目のシングルで2007年7月11日に発売された。アルバム『VOCALIST 3』先行シングル。
    徳永英明による「恋におちて~Fall in love~」のカバーバージョンは、9枚目のシングル曲としてで2007年7月11日に発売された。
    カバーアルバム『VOCALIST 3』の先行シングルです。

徳永英明のカバーアルバム『VOCALIST』の3シリーズは、歌番組の出演をきっかけに2007年頃から火がつき大ヒットしました。

『VOCALIST3』の一曲目に収録された「恋におちて~Fall in love~」は、徳永英明のバージョンがオリジナル?って思っている人も多いんじゃないでしょうか。

徳永英明カバーバージョンは、小林明子のオリジナルの魅力をそのままに、徳永独自の感情深い表現が加わった作品です。

徳永の特徴的な柔らかく情感豊かなボーカルが、楽曲のロマンティックな雰囲気をさらに高めています。

徳永の歌声によって、恋愛の喜びと苦悩が繊細に描かれ、曲の感動的な部分がより強調されます。

特に、オリジナルとは異なったアレンジが徳永英明らしいスタイルを加えています。

オリジナル曲を知らない人にとっては、徳永英明のバージョンがオリジナル?って思えてしまうのではないでしょうか。

曲の普遍的な美しさが光ります。


徳永英明 – 恋におちて~Fall in love~  

  • 【小林明子のオリジナルバージョン】
    小林明子による「恋におちて~Fall in love~」は、テレビドラマの勢いそのままに売れてしっまた感がありますが、多くの人々に響く歌詞とメロディです。

「恋におちて~Fall in love~」のイントロのピアノのアレンジは、大人の恋愛のときめきと甘美さを感動的に描き出し、小林明子の歌声によって曲の雰囲気をさらに深めていきます。

恋する心の繊細な感情を巧みに捉え、曲のロマンティックなムードを演出しており、小林明子の表現力には、ついつい聴く者を曲の世界へと引き込まれてしまう魅力があります。


小林明子 恋におちて~Fall in love~ 
 


 

     

つぐない♪【1984年リリース】

「つぐない」のオリジナル曲は1984年11月にリリースされ、台湾を代表するアジアの歌姫・テレサ・テンさんが歌唱しました。

「つぐない」の週間オリコンチャートの順位は6位、年間チャートは42位でした。

オリコンのセールスでは44.2万枚となっていますが、150万枚を売り上げたという別の資料もあります。

日本の音楽ファンの強い要望で、1984年に再来日が許可されたテレサ・テンさんは、「つぐない」で日本での再デビューを果たしました。

松田聖子さんの「つぐない」です。


 松田聖子 つぐない 

日本ではムード歌謡・演歌というイメージが強かったテレサ・テンさんですが、多くのJ-POPなどの曲も歌っていたが印象に残っています。

42歳の若さで亡くなってしまったことはとても残念ですが、テレサ・テンさんの楽曲はずっと歌い継がれて欲しいですね。


 テレサ・テン つぐない 


東京砂漠♪【1976年リリース】

「東京砂漠」のオリジナル曲は1976年5月にリリースされ、歌謡グループの内山田洋とクールファイブのボーカル・前川清さんが歌唱しました。

「東京砂漠」の週間オリコンチャートの順位は19位でした。

中森明菜さんがカバーしていたのが意外でしたので、選曲してみました。


 東京砂漠  中森明菜 

東京砂漠とは東京都を砂漠に例えた単語で、1964年(昭和39年)の東京オリンピックの年に登場した用語です。

当時問題になっていた公害や交通戦争、都市部の人間関係の希薄化などを象徴しています。

そんな言葉が生まれて12年が経過した1976年にこの「東京砂漠」が曲となりました。

ご当地ソングの響きを超え悲壮感が漂う感じがこの曲の魅力ではないでしょうか。


 東京砂漠  内山田洋とクールファイブ