秋の気配【1977年リリース】

「秋の気配」のオリジナル曲は、1977年8月にリリースされフォークグループのオフコースが歌唱しました。

オフコースの代表曲であり、秋の代表曲。

後に、「傲慢な気持ちを横浜の風景の中に隠したのが、あの曲だったんだ…でも、書いたときは必死だったんだよ、言葉さがして。本当はそんなつもりなかったんだけど、あとで考えたらひどい男だな…」と小田和正さんは振り返っています。

でも曲になってしまうとひどい男に聴こえないから不思議です。

辛島美登里さんのカバーがいい感じだったので…^^!


秋の気配 辛島美登里 


「…ぼくのせいいっぱいのやさしさを あなたは受けとめる筈もない…」っていう詞も、当時、女性にふられたことがなかった…という小田さんならではの表現ですね。


オフコース 秋の気配 




ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO【1984年リリース】

「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」のオリジナル曲は、1984年に公開された映画『フットルース』の挿入歌で女性歌手ボニー・タイラー(Bonnie Tyler)さんが歌唱しました。

麻倉未稀さんの「ヒーロー HOLDING OUT FOR A HERO」の週間オリコンチャートの順位は19位、1985年の年間チャートは71位でした。

テレビドラマ『スクール☆ウォーズ』の主題歌となった麻倉バージョンは、ドラマと共にヒットしました。


 麻倉未稀 ヒーロー 


葛城バージョンと麻倉バージョンは作詞者が同じですが、歌詞が異なっています。


 葛城ユキ ヒーロー 


ボニー・タイラーさんのハスキーボイスは、とても印象的で懐かしい…です。


Bonnie Tyler – Holding Out For A Hero 




恋の待ち伏せ:三木聖子の「まちぶせ」から石川ひとみとユーミンのカバーまで!

三木聖子の「まちぶせ」は、そのリリース以来、恋する心の切なさと期待を描いた曲として多くのアーティスの皆さんがカバーています。

「まちぶせ」はその後、石川ひとみや松任谷由実(ユーミン)によってカバーされヒットをしました。

石川ひとみのバージョンは、彼女の清澄な声と洗練されたアレンジが特徴です。

一方、ユーミンのセルフカバーは、作詞作曲者自身の深い感情が込められ、より内省的で感動的なアプローチを見せています。

このブログでは、三木聖子のオリジナルバージョンから始まり、石川ひとみとユーミンによるカバーを通じて「まちぶせ」がどのように進化し続けているかを探ります。

それぞれのアーティストがどのように感情を呼び起こすのかを深掘りしていきます。

  • 【楽曲情報】(オリジナルバージョン)
    リリース:1976年6月25日
    レーベル:キャニオン・レコード
    作詞・作曲:荒井由実 編曲:松任谷正隆

「まちぶせ」のオリジナル曲は1976年6月にリリースされ、歌手の三木聖子さんがデビュー曲として歌唱しました。
週間オリコンチャートは、47位でした。

1981年4月に「まちぶせ」は、歌手の石川ひとみさんによってカバーされヒットしました。
週間オリコンチャートは6位、年間チャートは33位でした。
約70万枚の売り上げ、ヒットしました。

その後、1996年に松任谷由実によってセルフカバーされ、テレビ番組の『TVおじゃマンボウ』のエンディングテーマに採用されました。
週間オリコンチャートの最高順位は5位で約37万枚の売り上げを記録しました。

  • 【三木聖子オリジナルバージョン】
    三木聖子のオリジナル曲「まちぶせ」は、そのメロディアスな楽曲と心に残る歌詞で、多くのリスナーに愛されています。

「まちぶせ」、恋愛の甘美さと苦さを繊細に描き出し、特に待ち望む心情を美しく表現しています。

三木聖子の歌声は、楽曲の浮遊感を高め、聞く人の心に深く刻まれる印象を残します。

恋人を待つ切なさと希望が交錯する「まちぶせ」は、日本のポップミュージックの中でも特に感動的な楽曲として位置づけられています。


まちぶせ 三木聖子 

  • 【石川ひとみのカバーバージョン】
    石川ひとみによる「まちぶせ」のカバーは、オリジナルの魅力を維持しつつ、彼女の歌声と松任谷正隆のアレンジで、再び脚光を浴びました。

石川ひとみの柔らかく感情豊かな歌声が、恋愛の甘さと苦さを表現する歌詞の訴求感を引き立てています。

石川ひとみの歌声は、楽曲のロマンティックな雰囲気を増幅させ、待ち望む心情の切なさを深く感じさせます。

石川ひとみバージョンはアレンジメントが微妙に異なり、より現代的で聴きやすい雰囲気を持ちながらも、曲の本質的な感情を損なうことなく表現されています。

このカバーは、原曲の持つ情緒を尊重しつつ、石川ひとみの個性を感じさせる楽曲として成功した言えるのではないでしょうか。


まちぶせ 石川ひとみ 

  • 【ユーミン(松任谷由実)のセルフカバーバージョン】
    ユーミンのセルフカバー「まちぶせ」は、彼女自身が作曲した楽曲への新たなアプローチを示しています。

このバージョンでは、ユーミン特有の感性が色濃く反映されており、彼女の柔らかくも力強いボーカルが楽曲に深みと新しい響きを加えています。

繊細なピアノの伴奏と織り交ぜられたストリングスが、曲のロマンティックで憂いを帯びた雰囲気をさらに際立たせます。

ユーミンのバージョンは、曲の持つ待ち望む恋の切なさを継承しつつ、より成熟した感情表現を提供しています。

『まちぶせ』するほど恋焦がれる有様を表現できるユーミンの詞は見事ですよね。^^!


荒井由実 まちぶせ 

 

心を揺さぶる山路の歌:『天城越え』のカバー曲とオリジナル曲の感動

【解説】
「天城越え」は、静岡県の伊豆市と河津桜で有名な加茂郡河津町の境にある天城峠を越える山路を指します。

穏やかな気候と美しい自然に恵まれた深い山の懐と、清流に恵まれた温泉郷に位置する天城峠は、度々文学作品などのテーマになったこともあり、古くから人気のある観光地です。

楽曲の「天城越え」の歌詞には、有名な観光スポットが随所に登場しますが、天城峠の静かな山路を越える旅を歌った曲ではなく、心を大きく揺さぶる情念が籠った曲です。

この情念が私たちの心に響き続け感動を与えてくれました。

このブログ記事では、「天城越え」のカバー曲とオリジナル曲を比較しながら、その感動の核心、情念に迫ります。

この曲を歌い込むのも良し…天城峠を散策するのも良し…「天城越え」の世界は深~いですよね。



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【楽曲情報】
リリース:1986年7月21日
レーベル:日本コロムビア
作詞:吉岡治 作曲:弦哲也 編曲:桜庭伸幸
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「天城越え」のオリジナル曲は、1986年7月にリリースされ歌手の石川さゆりさんが歌唱しました。



カラオケで熱唱したい…「天城越え」ですが・・・

「石川さゆりさんにしか歌えない、難易度の高い作品を…」ということで制作されたという経緯は、納得ですよね。



「天城越え」は、カラオケでは最も歌われた楽曲だというデータがありますが、

2000年を過ぎたあたりから、カバー曲としてリリースするアーティストが増えた楽曲です。

カバー曲は、歌手で作曲家の弦哲也さんのセルフカバーです。弾き語りがいいですよね!


天城越え  弦哲也


静岡県の伊豆半島・天城山を舞台にしたご当地ソングでもある「天城越え」は、年末の『NHK紅白歌合戦』で合計11回も歌唱されている番組恒例ソングでもあります。^^!

石川さゆりさんの代名詞となった「天城越え」は、歌詞と正面から向き合いゆっくりからだに沁み込ませて長年にわたり歌いづづけてきた石川さゆりさんの情念そのものではないかと思います。

この情念に多くの人が心を突き動かされてしまったのではないでしょうか。




天城越え  石川さゆり