知床旅情【1965年リリース】

「知床旅情」は、映画『地の涯に生きるもの』の撮影のため知床半島の羅臼に長期滞在した際に森繁久彌さんが作詞・作曲を手掛けた楽曲です。

シングルレコードが発売されたのは1965年ですが、1962年に放送された第13回NHK紅白歌合戦では、森繁久彌さん自身が歌唱しました。

その後、1970年11月にリリースした加藤登紀子さんのアルバム『日本哀歌集』に収録され、同年にシングルカットされました。

1971年のオリコンチャートでは、「知床旅情」は7週連続の1位を獲得しました。
この年のオリコン年間チャートでは2位にランクインし、累計の売上は140万枚を記録しています。


 知床旅情  加藤登紀子 

多くのアーティストの皆さんがカバーしています。
ご当地ソングではありますが、私たちの心の琴線に触れる昭和の名曲です。


 知床旅情 森繁久弥   


上を向いて歩こう(SUKIYAKI)【1961年リリース】

「上を向いて歩こう」のオリジナル曲は、1961年10月にリリースされ坂本九さんが歌唱しました。

「上を向いて歩こう」は、中村八大氏が自身のリサイタルのために制作した楽曲でしたが、他方から推薦で、坂本九さんのシングル曲としてレコーディングされることになりました。

好調な売れ行きを記録しましたが、坂本九さんの独特な歌い回しが気に入らない当時の保守的な日本の歌謡界では高い評価を受けることはありませんでした。日本レコード大賞にも選ばれていない。

しかし、1962年にヨーロッパで「SUKIYAKI」というタイトルで紹介されると、瞬く間にヒットし、世界中のアーティストによってカバーされ、日本での低い評価は打ち消されました。

世界中の多くのアーティストの皆さんがカバーしている中で忌野清志郎&甲本ヒロトの選曲しました。


上を向いて歩こう / 忌野清志郎&甲本ヒロト 上を向いて歩こう

後世に歌い継がれて欲しい日本を代表する名曲です。


上を向いて歩こう - 上を向いて歩こう


愛のさざ波【1968年リリース】

 
「愛のさざなみ」のオリジナル曲は、1968年7月にリリースされ歌手の島倉千代子さんが歌唱しました。

「愛のさざなみ」は、島倉千代子さんにとってオリコン初ランクインの楽曲です。

100万枚の大ヒットとなった「愛のさざ波」は、デビュー15周年記念曲として発表されました。

数多くの歌手の皆さんがカバーしましたが、このお三人のアレンジもお見事ですね。


愛のさざ波 ユーミン、キョンキョン、アンルイス

2013年11月8日午後、肝臓がんのために歌手の島倉千代子さんは亡くなりました。

亡くなる3日前に最後のレコーディングを行い、録音に立ち会った南こうせつさんは、「最後の最後まで歌に生き、歌を愛する姿勢はまさに歌の神様でした」

とその様子を明かしました。

島倉千代子さんの歌手魂には、ただただ頭が下がるばかりです。

「愛のさざ波」は、ずっと歌い継がれて欲しい曲ですよね。

 島倉千代子    愛のさざなみ


明日があるさ【1963年リリース】

   
「明日があるさ」のオリジナル曲は、1963年12月にリリースされ歌手で俳優の坂本九さんが歌唱しました。

オリコン週間チャート1位でした。

坂本九さんが生前の番組収録で最後に歌った曲が、この「明日があるさ」だったそうです。

ウルフルズは、「バンザイ~好きでよかった~」のブレイク後、この曲のシングル化で再び人気を盛り返しました。

多くのアーティストの皆さんが歌唱していますよね。



ウルフルズ 明日があるさ

自分に自信が持てず、意中の女性に恋心を打ち明けられないにもかかわらず、前向きに日々を過ごす男子学生をコミカルに表現しています。

男なら誰だって心当りがあり、通っていかなければならない恋路・・・!?です。

多くの男性歌手がカバーしている気持ちがよくわかります。


 坂本 九 明日があるさ