赤いスイートピー【1982年リリース】

「赤いスィートピー」のオリジナル曲は、1982年1月にリリースされ歌手の松田聖子さんが歌唱しました。

オリコン週間チャート1位、年間チャートは12位でした。

作曲者の呉田軽穂さんとは、シンガーソングライターの松任谷由実さんのペンネームです。

この曲は、徳永英明さんが『VOCALIST 4』でカバーしたことでも有名です。

男性女性を問わず、多くのアーティストの皆さんがカバーしている中から、今回は綾瀬はるかさんのカバーです。

2010年5月の発売された『松本隆に捧ぐ-風街DNA-』に収録されたもので、素朴さがいい感じでもっと聴きたい・・・と思わせる歌声です。


綾瀬はるか 赤いスィートピー


赤いスイートピー 松田聖子

ちなみにですが・・・
この楽曲がリリースされた当時のスイートピーは、ピンクが主流で実在しなかったカラーで作詞家の松本隆さんの想像だったそうです。

この曲が大好きだったスイートピーの栽培農家の方が、「歌に出てくるような赤いスイートピーがあったらどんなにキレイだろう……」という思いで、15年かけて赤いスイートピーの栽培に成功したんだそうです。

赤いスイートピーは、栽培農家の方の努力とこの曲のおかげ・・・だったんですね。^^!


Woman “Wの悲劇”より【1984年リリース】

「Woman “Wの悲劇”より」のオリジナル曲は、1984年10月にリリースされ女優で歌手の薬師丸ひろ子さんが歌唱しました。

オリコン週間チャート1位、年間チャートは1984年が58位、1985年が77位でした。

楽曲の作曲者の松任谷由実さんは、「自分が提供した曲の中で一番好きかもしれない。」と言った逸話がありますが、2018年2月23日放送の『松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)の中でも、「自分が提供した曲の中で一番かもしれない…」と語っています。


川島ケイジ WOMAN “Wの悲劇”より

「Woman “Wの悲劇”より」は、映画『Wの悲劇』の主題歌に採用されました。

累計のセールは37.3万枚、オリコンチャートの登場週数は15週を記録しました。


 薬師丸ひろ子 Woman “Wの悲劇”より


眠れぬ夜【1975年リリース】

「眠れぬ夜」のオリジナル曲は、1975年12月にリリースされ歌手の音楽グループのオフコースが歌唱しました。

「眠れぬ夜」は、アルバム「ワインの匂い」からのシングルカットされた曲で当初はバラード調の曲でしたが、レコーディングの際にミディアム・テンポのロック調にアレンジが変更されました。

1980年12月に通算36枚目のシングルとして西城秀樹さんによってカバーされ、約27万枚を売り上げてヒットしました。


 西城秀樹  眠れぬ夜


眠れない夜って誰にでもあることですが、恋からみだと…

この曲が心に響きますね。


オフコース  眠れぬ夜



心を揺さぶるバラード:「Missing」を通じて見る久保田利伸とシェネルの歌の魅力!

久保田利伸の「Missing」は、そのソウルフルなボーカルと切ないメロディーで知られ、リリース以来、多くのリスナーに愛され続けています。

「Missing」楽曲は、恋人との距離を痛切に歌い上げ、その情感豊かな表現が心に深く響きます。

数多くのアーティスがカバーしている昭和の人気バラードです。

後にシェネルが日本語と英語詞でもカバーしました。

シェネルのバージョンは、独自の感性を加えることでオリジナルの持つ感動を保ちつつ、より現代的なアレンジと繊細なボーカルパフォーマンスで新しい魅力を提供しています。

このブログ記事では、久保田利伸のオリジナルバージョンとシェネルによるカバーを比較し、それぞれのアーティストがどのように「Missing」を歌い上げているかを探ります。

  • 【楽曲情報】
    リリース:1986年9月10日
    レーベル:CBS/SONY
    作詞・作曲:久保田利伸 編曲:杉山卓夫

「Missing(ミッシング)」のオリジナル曲は、1986年9月にリリースされシンガーソングライターの久保田利伸が歌唱しました。

2016年5月度の日本レコード協会リリースにおいて、フル配信でのプラチナ(ダウンロード75万件)が認定されています。

アルバム『SHAKE IT PARADISE』に収録されましたが、シングルカットされませんでしたが、「Missing」を支持するファンが多い楽曲です。

歌に自信がある人なら(そうでない人も)歌いたくなってしまう名曲です。

  • 【シェネル(Che’Nelle)カバーバージョン】
    シェネルによる「Missing」のカバーバージョンは、滑らかで感情的なボーカルパフォーマンスが特徴で、R&Bの影響を色濃く反映したアレンジが施されています。

シェネルの声は、曲の哀愁を引き立てるとともに、繊細な感情の機微を巧みに表現しています。

オリジナルのソウルフルな雰囲気を保ちながらも、現代の音楽スタイルに合わせています。シェネルの表現力と楽曲へのアプローチは、恋人への切ない想いをリアルに伝え、聴き手に深く共感させる効果を持っています。

全体として、シェネルの「Missing」は、クラシックな楽曲を尊重しつつも、自身のアーティスティックな特色をしっかりと打ち出したカバーです。


Che’Nelle – Missing

  • 【久保田利伸のオリジナルバージョン】
    久保田利伸の「Missing」は、誰もが一度は”こんなにカッコよく歌ってみたい”と思ってしまうほどの楽曲です。

彼のキャリアの中でも特に感動的な楽曲として多くのファンに愛されています。

「Missing」は、久保田の滑らかでソウルフルなボーカルと、切なくも心に染みるメロディが特徴で、洗練されたサウンドが久保田の歌声を引き立てています。

「Missing」の歌詞は、遠く離れた恋人への深い憧れと愛情を表現しており、久保田の表現力は感情の高まりが聴き手に強く伝わるようになっています。

彼のボーカルパフォーマンスと音楽的な洗練さが完璧に調和し、ジャパニーズソウルミュージックの卓越していて、時を超えて多くのリスナーにリスペクトされています。


久保田利伸 Missing

 

人生の深淵を歌う:島倉千代子とテレサ・テンの「人生いろいろ」

日本の音楽史に輝く名曲「人生いろいろ」。

その深淵に触れることができるこの楽曲は、島倉千代子の独特な哀愁を帯びた声によって初めて世に送り出され、多くの人々の心に深く刻まれました。
(※深淵(しんえん)とは、非常に深い水の底や深い谷を指す言葉ですが、比喩的に使われることも多く、その場合には「深くて計り知れないもの」「底知れないほど奥深いもの」という意味になります。)

この曲は、人生の複雑さや変遷を歌い上げ、その歌詞とメロディーが多くの共感を呼びました。

アジアの歌姫と言われたテレサ・テンによるカバーは、彼女の繊細でありながらやさしさを感じる表現力があります。

この記事では、オリジナルとカバーのそれぞれの魅力に迫り、歌い手によって異なる「人生いろいろ」の深みを探ります。

どちらのバージョンも、人生の複雑さや多様性を見事に描き出しており、その違いを楽しむことで、さらに深い感動を味わうことができるでしょう。

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【楽曲情報】
リリース:1987年4月21日
レーベル:コロムビアミュージックエンタテインメント
作詞:中山大三郎、作曲:浜口庫之助

「人生いろいろ」のオリジナル曲は、1987年4月にリリースされ歌手の島倉千代子さんが歌唱しました。

オリコン週間チャート16位、年間チャートは1988年が54位、1989年が72位でした。

100位以内に86週ランクインし、約130万枚以上をセールスしました。

この大ヒット曲により島倉千代子さんは、1988年の第30回日本レコード大賞の最優秀歌唱賞を受賞しました。
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テレサ・テンのカバー曲「人生いろいろ」は、彼女の独特の表現力が光る名演です。

オリジナル曲の持つ哀愁や人生の複雑さを、テレサ・テンはその柔らかく表現しています。

テレサ・テンの歌声は、歌詞の一つ一つに込められた感情を丁寧に紡ぎ、まるで一人一人の人生の物語を語っているかのようです。

オリジナルとは異なる独特の温かみがあり、テレサ・テンならではの異国情緒が加わり、曲に新たな魅力をもたらしています。

テレサ・テン節で聴く「人生いろいろ」は、豊かな表現力と深い感受性によって、新たな視点で人生の深みを感じさせる一曲となっています。


テレサ・テン 人生いろいろ

島倉千代子の「人生いろいろ」は、自身のキャリアを代表する曲であり最大のヒット曲でもありますが、
この曲が大ヒットしたのは、当時の人気番組だった「オレたちひょうきん族」の「ひょうきんベストテン」コーナーで、
山田邦子が島倉千代子のものまねをしながら歌唱し、同番組を視聴していた若者らにウケたのがきっかけだと言われています。

曲の売れ方も”いろいろ”ですね。^^!


山田邦子と島倉千代子 人生いろいろ

島倉千代子は「人生いろいろ」を”第二のデビュー曲”と語っていたほどで、曲に対する並々ならぬ思い入れを感じます。

島倉千代子を代表する曲であり、長年にわたり多くの人々に愛され続けてきました。

この曲は、歌詞の中に人生の苦楽や多様な経験が織り交ぜられており、聴く者の心に共感を呼び起こします。

曲の魅力はたくさんありますが、歌唱する島倉千代子のバラエティ性が最大の魅力ではないでしょうか。

島倉千代子が歌唱する姿は全盛期の歌唱力とは異なり、豊かとは言えない声量でビブラートを重ね、オーバー気味の振り付けの様子には往年のファンは驚かせ、新たなファンには”ポップス調のサウンドに乗ってイケてる演歌歌手”という印象を与えました。

苦労人・島倉千代子が、歌詞に込められた感情が聴くたびにジワジワと伝わってきます。

メロディーもまた、島倉千代子の声と絶妙にマッチしており、歌声とメッセージは心の中に住み着いてしまう忘れられない一曲です。

これからも永遠に歌い継がれて欲しい曲ですよね。


島倉千代子 人生いろいろ